おおらかな木の家

うるま市,2020

沖縄本島の中部、うるま市に建つ平屋の住宅である。

敷地は住宅が立ち並ぶ閑静な住宅地の北面東面が道路の角地に位置し、北面の道路の向かいは公園となっている。

クライアントは現在お住いの住宅の老朽化に伴い、以前より将来のために購入されていたこの敷地に新築することを希望された。

住まわれるのは介護が必要な叔父をはじめ身内のみの大人4〜5人という構成であり、以前のお住いも同じ構成であった。

長年一緒に住まわれているため、お互いの役割が確立し住むための協力体制も住み方も成熟していると感じた。それを考慮し今回の住まいにおいては、皆の動きや気配がどこにいても感じられるような、今までの住まい方同様のコミュニケーションが取れるように考えた結果、大きなワンルーム的な空間を作ることを考えた。

天井まで達しない間仕切り壁で個室を作りながら、大きな一枚の片流れ屋根で建物を覆うことにより各部屋の適度な繋がりを保ちつつ、北側の公園側に設けた大きな開口からの風が全体を吹き抜けるようなおおらかな空間構成とした。

また、南側の開口から光と風を取り込むことが日本の建築の定石だが、南側にはアパートが隣接している事と、北側に公園があるといる恵まれた環境を活かすため北側に大きな開口をとりつつ、蛇籠壁により外部からの視線を程よく遮ることとした。

今回は敷地の地盤地耐力と総予算と照らし合せて色々検討した結果、木造の構造で進め、できるだけ構造体が見えるようにすることで、より温かみのある建築となったと考えている。

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