沖縄県恩納村の海岸沿いに建つ、借景を取り入れた自社物件の宿泊施設。
クライアントの要望は「シンプルモダンで統一すること」「ゆったりくつろげる空間」
の二つである。
立地条件を最大限に活かしつつも、クライアントの要望に応えるべく、
設計からインテリアまで細部にこだわった。
大開口のリビングは、ソファでくつろぎながら海を望むことができる贅沢な空間。
絵画を切り取ったような開放的な掃き出し窓には、カーテンを天井付けで提案。
ドレープはグレー、レースはパープルグレーで
外の青みと室内の落ち着いた雰囲気とのバランスを合わせた。
ソファやラグもグレーやブラックで色味を揃えることで
明るく眩しい青い海と空の色とのコントラストを引き立てている。
クッションの紫でアクセントをつけることで暗くなり過ぎず
落ち着いた雰囲気となった。
キッチンやベッドルーム、サニタリーもグレーやブラックの色味で統一し
視界から受ける色調による負担を軽減することで
より海の絶景が貴重で稀有な存在であり
私たちの心を穏やかにしてくれる効果があることを実感する。
バスルームはまるで海の上に浮かんでいるよう。
目の前に広がる海と空の、刻一刻と表情を変える様を感じながら
日々の生活の疲れを癒すシエスタのような空間である。